tikeda's blog

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植物の楽しみ方とイカリソウ自慢

これは、私が衝動的に企画したAdvent Calendar 2013「我が家の植物自慢」24日め(実質3日目)のエントリーです。 まず、本題の前に、私は植物が好きです。「どんなところがいいの?」とよく聞かれるのですが、基本的に花の咲いた植物は買いません。そして多年草(複数年咲く)です。なぜなら、植物の状態変化が好きだからです。種から発芽し、葉や茎は成長し、莟を付けて花を咲かす。花はやがて枯れ、発芽を待つ。このサイクルの中の変化のタイミングが一番の楽しみなのです。特に実生から育てた苗が奇麗な花を咲かせた瞬間には特別な気持ちになります。

さて、前置きはこのくらいにして、私は約7種類のイカリソウを育てています。イカリソウは春に咲く多年草です。距(キョ)のある特徴的なその花の姿が船を港に停めておくための「錨」に似ている事からその名前が付けられたそうです。山野草なので森林に生えているのを観察するのもよし、園芸品を買って育てるのもよし、今夜はセイなる夜ですが、バイアグラなど精力剤としての効果もあり薬用としても使われるそうです。

アクミナータ

色々な花の種類があるため、種類を集めて育てることも楽しみですが、楽しみ方の1つに人間の手を使って受粉させられる点があります。イカリソウは自家受粉ではなく他家受粉であるため、他の個体の花粉により受粉をする必要があります。そのため、イカリソウの花からおしべを取り出し、別の種類のイカリソウのめしべにピンセットなどで人工的にくっ付けて受粉を促してあげるのです。例えば、自分の好みで黄色の花と白い丸い花をくっつけることで、新しい種類を生み出せるかもしれないというわけです。

ルフレ

植物のサイクルを自然任せにするのではなく、受粉という植物にとって大切なこの行為に、人間である自分が自らが介入するという面白さがあり、何だか少しタブーをおかしているようなそんな不思議な感覚がします。

ルブラム
実生苗3年目

受粉させた上の写真の苗はついに来年の春で4年目を迎え、そろそろ花を咲かせてくれてもいい頃です。ということで、来年の春には世界に1つしかない花を咲かせてくれるのを待ち望みつつ、明日に迫ったクリスマスを過ごしたいと思います。

が、明日は21:00からはschooに登場予定です。植物の話をすることはないと思いますが、もしお時間ある方はインターネットで会えると嬉しいです。http://schoo.jp/class/344

メリークリスマス♪