tikeda's blog

Flower, Plant, Travel, Design, My life stories

ファインダー越し、インターネット越し

いきなりですが、来週タップダンスを見に行く予定なのです。で、なぜ見に行くことになったかという話をこの機会に少し書くと...

2004年の8月、たまたまその日新宿では、沖縄をテーマにしたお祭りが開催されていました。その中でエイサーと呼ばれる沖縄の伝統的な踊りが素敵だったので、演舞する出演者の様子を写真に撮ったのです。当時の僕は3ヶ月に1回程度、沖縄に行っての島々を徘徊するほど沖縄好きだったという事もあり、そこで撮影した写真を自分の運営していた沖縄サイトに掲載しました。その数日後、たまたま写真に写っていた出演者の親からメールを頂いたのです。

インターネットを見ていたら息子の写真に出会いました。こんなに素敵に撮っていただきありがとうございます。

現代だと、そういうった出来事は珍しくないのかもしれませんが、当時はそんな連絡があるとは思ってもいませんでした。せっかくなので写真を引き延ばし額に入れておくってあげました。

これがきっかけで、その後、出演者が所属する団体から直接撮影のご相談を頂き、10年近く撮っています。(ブログでもたまに上げていました)自分にとっては1年に1日見るお決まりの光景になったわけですが、普段は接点もなく、バックグラウンドも分からない人を、何年かに渡り、年に1回だけあって、その表情をファインダー越しに見て成長や表情の変化を発見するのは、面白い体験です。

写真に写っていた出演者の方は当時、中学生でしたが大学を卒業されたそうで、月日の経つのは早さを痛感します。が、なぜタップダンスかというと今回はそのメールを送って頂いたお母さんが続けているタップダンスの撮影の相談をもらい下見も込めていくという訳です。

こんなエピソードがインターネット越しでたくさん起こっていると思えるから、ネットコミュニティに係わる仕事をずっと続けているようにも思います。ということで、タップダンスを見に行くのに興味がある人がいたら声をかけてください!

信号機のトマレが「赤」の訳

ウェブサービスの登録完了画面などアクションに対するフィードバックのメッセージには、成功が緑で、失敗を赤がで表現することは、もはや原則的になっていて、これは信号機の「緑(ススメ)」(言葉的には青、この話は置いとく)と「赤(トマレ)」と一緒で分かりやすい。といったような話があるけれど、なぜ「赤」かという疑問が浮かぶ。そう思って調べていたところ、警視庁のサイトには、このように書いてある。

「赤」、「黄」、「青」は色の三原色であり、だれでも分かるように信号の色をこの三原色に対比させたものと思われます。

それは分かるんだけど、これだけだといまいち納得がいかない。そしてちゃんと調べてみた。そうすると以下のような理由が多く見つかる。

信号の色が「赤・黄・緑」なのは誰でも知っていますが、どうしてこの色なのでしょう。実は赤い光は、目で見える光の中で、一番遠くまで届く光なのです。

131、「光の届き方と信号の色」の説明にあるように、このように書いてある箇所が多い。可視光線という、人間が視覚的に判断することができる光の色に関係があり、一番遠くまで届く色が「赤」だから。危険な色が一番遠くからでも判断でき、次が、黄色、そして緑...紫という順番で判断できなくなっていくと。プレゼンのポインターとかそういうのも同じ理由そうですね。

でも、個人的には納得いかず、そんなロジカルなものじゃない理由がある気がする。赤い色には危険を感じさせる気配がある。そういう感覚的な理由から決められているんじゃないのか。そう思って調べていたら人力検索はてなで同じような質問がされていて、その中に以下のような回答がある。

まず停止信号は、血液の色であり、何千年ものあいだ危険を示す色とされてきた赤に決定。しかし、あとのふたつについては試行錯誤があったようです。

これが本当か確かめてはいないけれど、直感的にはこういう何か理由がある気がして、それが「血」なのか「火」なのか「太陽」なのか。いずれにしても複数の説があり、偶然にもそれらが重なって論理的になってるとしたら面白い。時間がある時にもう少し突っ込んでみよう。 今度は、ガイドライン的な視点で、信号機という色を用いた巨大な交通システムを導入し、ユーザーに認知させ生活習慣を変えたことについても調べてみたい。

※「である」調で書いてみた

Web Fontsセミナーでの資料

先週木曜日4/12にパソナテックさんにて、モリサワさんのWeb Fontsサービス「TypeSquare」とのタイアップセミナーで講演させて頂きました。内容としては、Web Fontの概要から実践まで広い内容になり特にTypeSquareをはじめJapanese WebFontについての内容が多くを占めております。遅くなりましたが資料を以下に公開しました。

Web Fonts with Web Design // Speaker Deck
一部、プレゼン資料だけで説明なしでは、文脈的に解釈が難しいと思う内容も含んでいますが、少しでも役に立つならと思い公開してきました。ご興味ある方はご覧ください。

クックパッドに入社しました


4/1付けでクックパッド株式会社に入社いたしました。
料理は誰もが楽しめる、生活の中にいつもあるクリエイティブな活動だと思っています。そんな料理をより便利で気持ちよく楽しめるよう、様々なデザインのアプローチをもって、クックパッドらしいサービスを作っていく事に努めていきたいと思います。
また個人的にも家族が最も使っているサービスでもあるので、自分達の頑張りをもって食生活が潤い、またそれが仕事に還元できるというサイクルを楽しみに思っているので、そんな世界観がより多くの家庭でおこる事を想像しつつ、これから力になっていけるよう頑張ります。

はてなを退職しました

2005年より勤めさせて頂きましたが、昨日最終出社日を終えて、株式会社はてなを退職いたしました。
はてなロゴやうごメモはてな、はてなトップ、ダイアリーテーマやハイクなど書けばきりがない程、様々なサービス開発、デザインに取り組んできました。特に社長のid:jkondo、はてなに声をかけて頂いた元スタッフのid:naoyaをはじめ、一緒に仕事をしてきた様々なスタッフ、そしてユーザーの方々にたくさんの助けをもらってここまでやってこれたと思っています。リリースの際はいつもディスプレイの向こうにいるユーザーの方々の表情や反応を想像してサービスを作る事が何よりも楽しかったです。本当にありがとうございました。

はてなを退職はしますが、今後もインターネットをより素敵なモノにしたいという思いは全く変わりません。4月からは新しい環境で、自分らしくまた頑張っていくつもりですので、今後とも1人のユーザーという事で何か書いていくつもりでいます。引き続きよろしくお願いいたします。

お知らせ3点

Hatena Developer Blog

昨日、はてな開発者ブログがはてなブログを使ってリニューアルされました。その1本目という事で、「はてなにおけるCSSメタ言語CSSプリプロセッサ)の導入について」というタイトルで先日3/26に行った社内勉強会の内容を公開いたしました。プレゼンテーション用に作ったスライドを多少読める形にアレンジしています。ご興味ある方は是非ご覧ください。また、今後、Hatena Developer Blogはエンジニアリングだけに留まらずデザインのネタも取り上げる予定です。

『スキル向上のための HTML5 テクニカルレビュー』

スキル向上のためのHTML5テクニカルレビュー Web標準の進化系(Web to Go)

スキル向上のためのHTML5テクニカルレビュー Web標準の進化系(Web to Go)


3/8に発売された書籍『スキル向上のためのHTML5テクニカルレビュー Web標準の進化系(Web to Go)』のChapter 2の一部を執筆のお手伝いをさせていただきました。どちらかというとビギナー向けのオーソドックスなCSS3の実例になりますので、幅広い方に読んで頂くつもりで書いています。またそんな実例と紐付け、「CSS3でビジュアルを形成できる事が増える事はサービス開発にどのようなメリットがあるか」「今後のウェブ制作にどういった影響があるか」といった考えについても触れています。今回の執筆にあたり、自分自身色々と勉強させて頂きよい機会となりました。

Web Font セミナー

少し先の話ですが、4/12(水)に、先日リリースされたモリサワさんの日本語Web Fontサービス『TypeSquare』をタイアップしたWeb Fontセミナーがパソナテックさんで開催され、話しをさせて頂く予定です。ご興味ある方は是非お越し下さい。現在、参加申し込み受付中(一般の方も無料で参加可能)です。

「●●とデザイン」受講を終えて

去年の春から多摩美術大学の社会人向け講座「●●とデザイン」を1年間位かけて受講していました。講義は毎回「ビジネスとデザイン」「音とデザイン」「独自の文化とデザイン」といったようにあるテーマとデザインという形式でテーマを変えて進みますが、それぞれ、佐藤可士和さん、ヲノサトルさん、コシノジュンコさん、のように第一線のデザイナーを招いての講義でした。普段の専門分野から一歩離れてデザインを見つめるよい機会となったのですが、テーマのなかに「禅とデザイン」「仏壇とデザイン」といったように普段デザインという観点で直視しないジャンルの講義も多く、身の回りの暮らしにはこんなにデザインが考えられ、囲まれて暮らしているんだと改めて感じるいい機会でした。

たくさんの興味深い点はありますが、2つの印象深かった点を書いておくことにします。

●●の部分の専門性

受講を通して面白かったのは、●●の部分の専門性のように思いました。例えばプロダクトや造形物での素材や制作行程の話だったり、印刷にまつわる技術の話、時代背景や文化や宗教による表現、といったような、その分野では決して欠かす事のできない、深い知識が必ずあり、そこにこそ多くの時間をかけられているように思います。最近、サービス開発において技術的な領域にどう踏み込むかに悩む機会が多く自分なりにきちっと整理できてませんでしたが、今回の講座を終えて少し明確になったような気がしています。

デザインと芸術

デザインの講座ではありましたが、芸術的なアプローチも多かったです。そんな中、ヲノサトルさんの言葉で「アートは創作欲や趣味思考を展開して作品に表現し、デザインは伝達すべき内容や実現すべき結果から逆算して必要な表現を探求する」という表現がシンプルで気に入ったのですが、講師の方の多くがその2つのアプローチを自然に交差しながら話していたように感じ、創作欲とのバランスの中、制作している姿を垣間みる事ができたように思います。

最後にもう1つ。だんだん誰かに面と向かって何かを教わる機会も減ってきて、そういう機会を作りたいという気持ちで受けてみましたが、受講されてる方は、僕の親の年齢位の方が多く、いつまでたっても現状に満足する事無く、何か一生かけて続けているような、そんな「姿勢」も得たように思います。

多摩美術大学 生涯学習センター|講座を探す - 連続講座 「●●とデザイン」〈前期〉

明けましておめでとうございます

久しぶりの更新且つ、ご挨拶遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。元気でやっています。2012年もよろしくお願いします!
最近ははてなブログの方もやっていますが、どういう棲み分けにして使っていけばいいか悩んでいて、ちょっと考え中です。
http://tikeda.hatenablog.com/